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感想文を書いていない本をざっと記録(その2) [読書]

本を読んだら感想文を書くことで情報の入出力バランスを取るようにしているのですが、最近どうも怠りがち。感想文を書いていない本をまとめてざっと書いてしまいます。その2です。

『オールド・テロリスト』
おもしろ度★★★★★
おすすめ度★★★★☆
お役立ち度★★★★☆
・村上龍著。
・テロを起こす老人たちは『ファンキーなおじいちゃんたちの世直し』みたいな雰囲気ではなく、もっとウエットだ。コメディではない。
・村上龍氏、タッパー(容器)のことを頑なに『タッパーウェア』と記述する。これは、『五分後の世界』で『外来語を略すのは良くない』としているからだろうか。
・すごく読みやすいし、変に観念的なところもないし、なんというか、20年前の村上龍が戻ってきたよう。『歌うクジラ』で離れた村上龍ファンの皆さん、これは大丈夫ですよ!
・ITボーイが全く活躍できていなくて、残念だった。

オールド・テロリスト

オールド・テロリスト





『愚行録』
おもしろ度★★☆☆☆
おすすめ度★★☆☆☆
お役立ち度★★★☆☆
・貫井徳郎著
東京の住宅地で起きた一家4人惨殺事件。果たして怨恨か、物盗りの犯行か。
慶應義塾は怖いね、という一冊。慶應義塾、時々犯罪の遠因にされる印象。『グロテスク』とか。因みに作者は早稲田大学出身。早稲田大学は被害者男性の出身校として登場。
雑誌記者が被害にあった家族の関係者に聞き込み取材を行い、それがだんだん収斂していく。
・犯行現場、氷川台だ。ご近所じゃないか。子供池袋のスイミングスクールに通わせてたり。
・結末にカタルシスがないから、『ふうん』で終わってしまう。
・犯人以外は誰も悪くない、という普通の人々を描いた作品。何が面白いのやら。

愚行録 (創元推理文庫)

愚行録 (創元推理文庫)

  • 作者: 貫井 徳郎
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/04/05
  • メディア: 文庫



愚行録 (創元推理文庫)

愚行録 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/04/17
  • メディア: Kindle版




『回廊亭殺人事件』
おもしろ度★★★★☆
おすすめ度★★★★☆
お役立ち度★☆☆☆☆
・東野圭吾著。
・東野圭吾作品、初めて読む。
・ものすごく読みやすい。びっくりする。

回廊亭殺人事件 (光文社文庫)

回廊亭殺人事件 (光文社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1994/11
  • メディア: 文庫




『チェイス・ゲーム―ボディーガード工藤兵悟(2)』
おもしろ度★★☆☆☆
おすすめ度★★☆☆☆
お役立ち度★★★★☆
・今野敏著。
・元傭兵で今は旧知の友人のバーでボディガードをしている工藤兵悟を頼ってイタリアから来た元傭兵仲間のアル。荷物を預かってほしいというアルに逃走経路を確保した工藤。入れ替わりにマフィアがやって来て。。。
・結構悠長なお話。イタリアンマフィアがのんびりし過ぎ。
・サバイバル技術のようなものは役に立つ、かな。

チェイス・ゲーム―ボディーガード工藤兵悟〈2〉 (ハルキ文庫)

チェイス・ゲーム―ボディーガード工藤兵悟〈2〉 (ハルキ文庫)

  • 作者: 今野 敏
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 文庫




『熱帯魚』
おもしろ度★★★☆☆
おすすめ度★★☆☆☆
お役立ち度★★☆☆☆
・吉田修一著。
・大工見習いとバツイチ連れ子ありのカップル、異父兄弟の4人の共棲生活を描く表題作他。
・相変わらず突然の暴力が始まる。
煙草の火の始末はしっかりしないといけないね、というお話。

熱帯魚 (文春文庫)

熱帯魚 (文春文庫)

  • 作者: 吉田 修一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 文庫



熱帯魚 (文春文庫)

熱帯魚 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/06/10
  • メディア: Kindle版



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感想文を書いていない本をざっと記録 [読書]

本を読んだら感想文を書くことで情報の入出力バランスを取るようにしているのですが、最近どうも怠りがち。感想文を書いていない本をまとめてざっと書いてしまいます。何回かに分けて書きます。

『若草日和』

おもしろ度★★★☆☆
おすすめ度★★☆☆☆
お役立ち度★☆☆☆☆

・片岡麻紗子著
・開かない小箱、父の内弟子への恋、役者志望のお武家、、、江戸時代を舞台にした青春あすなろストーリー。
・甘酸っぱい恋みたいに書いてるけど、内弟子に恋してる子のやってることが結構ゲスいぜ。


若草日和(仮) (廣済堂文庫)

若草日和(仮) (廣済堂文庫)





『バーにかかってきた電話』

おもしろ度★★★☆☆
おすすめ度★★★☆☆
お役立ち度★★★☆☆

・東直己著。
札幌で飲んだくれながら探偵業を営んでいる『俺』。今回コンドウキョウコという女性から依頼されたのは、ある男に『去年の8月21日、カリタはどこにいたか』と聞いてほしい、というもの。依頼を済ませ帰ろうとすると、『俺』は地下鉄ホームから突き落とされた。。。
・ススキノ探偵シリーズ。映画『探偵はBARにいる』の原作本。『探偵はBARにいる』という作品もあるのですが、こちらではありませんので、ご注意を。
・最後の小学校の先生を助けるシーンとか、映画にはない『俺』のカッコイイシーンが結構あります。


バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA)

バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 東 直己
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1996/01/01
  • メディア: 文庫



バーにかかってきた電話 ススキノ探偵シリーズ

バーにかかってきた電話 ススキノ探偵シリーズ

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1996/01/01
  • メディア: Kindle版




『雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話』

おもしろ度★☆☆☆☆
おすすめ度★★☆☆☆
お役立ち度★★★☆☆

・宇江佐真理著。
・『髪結い伊三次捕物余話』シリーズ第7弾。でもyogiさん前6作を読んでいない。作者の死去により、シリーズは16作で未完。こうなるとシリーズの他作品を読もうという気持ちもシナシナ。


雨を見たか―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

雨を見たか―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

  • 作者: 宇江佐 真理
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/08/04
  • メディア: 文庫



雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/08/10
  • メディア: Kindle版




『悪いことはしていない』

おもしろ度★★★★☆
おすすめ度★★☆☆☆
お役立ち度★★★☆☆

・永井するみ著。
・社内で仕事を頑張って認められたら妬まれたとか、自分が頑張ったわけではない幸運を恨まれたとか、この子ついてるのかなぁ、ついてないのかなぁ、というお話。まさに『悪いことはしていない』
転職してるけど、キャリアアップ、とは違うしなぁ。
オフィスサスペンスもの、の、ようなもの。悪くなかった。
・OA機器、コンピューターの描写がしっかりしているなぁ、と思ったらIBM、アップルにお勤めだったそうで。納得。


悪いことはしていない

悪いことはしていない

  • 作者: 永井 するみ
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2009/03/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




『人民は弱し、官吏は強し』

おもしろ度★★☆☆☆
おすすめ度★☆☆☆☆
お役立ち度★★★☆☆

・星新一著。
・著者の父親、星一氏の伝記。身内が書いているお話なので、眉に唾をつけながら話三割位で読み進めるが良いと思います。
・星新一氏は星一氏の清廉さを讃えているのでしょうが、経営者であるならば、もっとうまく立ち回るべきだと、yogiさんは思います。社員の生活も背負っているわけですから。


人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫)

人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫)

  • 作者: 星 新一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1978/07/27
  • メディア: 文庫



人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫)

人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1978/06/30
  • メディア: Kindle版



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『隠密 味見方同心(七) 絵巻寿司』を読んだ [読書]

・風野真知雄著。
『美味の傍には悪がいる』そう言い遺して殺された兄、波之進を引き継いで江戸南町奉行所の味見方同心となった月浦魚之進。最後に波之進が食べたのは西洋の『ケイク』というものではないかと推測し、犯人探しと日々の事件解決に勤しむのであった(6巻までのあらすじ)。。。真相に迫れるか?!第7弾。

『絵巻寿司
・切ると断面が絵になっていると人気の絵巻寿司を作る職人が殺された。最後に作っていたとみられる寿司を見ると、今まで見たことのない絵が描かれていた。。。
珍しく普通の料理だ。絵巻寿司。資格試験もある。へぇ。
絵巻寿司検定協会
http://www.emakisushi.com/

『甘辛納豆』
・博打打ちの全次がまた江戸に帰ってきた。どうやら奴が使っている博打のタネは『甘辛納豆』。豆を口に入れてそれが甘いか辛いかを当てるというものらしい。でもこれでは相手が真実を言っているのか確かめようがないから博打にならない。はたして全次はどうやって『甘辛納豆』を使って博打をやっているのか。。。

『マグロの千切り』
・江戸でも屈指の料亭『おくやま』の丁次が殺された。しかも犯人は殺害した後に腹を裂き、胃の中を探っていたらしい。そんな残忍な仕打ちをした犯人の目的は、そして丁次はなぜマグロの千切りを作っていたのか。。。
・この当時、マグロは下魚。『おまえ、マグロなんか食うのかよ』という扱い。
・殺され方が猟奇的。そして検死すると胃から『いい匂いがした』という、、、これもまたグロテスク。

『幽霊酒』
・うまい酒と飯を出し、気持ちよく酔えて、気付くと眠ってしまい朝になっているという店があるという。しかも女将が美人の幽霊という噂。魚之進は確かめねばとにゃんこの麻次と連れ立って行くと、店の名前は『うらみ』。確かに旨い酒と飯を飲み食いしているうちに二人は眠り込んでしまう。。。

・北谷道海入道がちょいちょい出てくる。不思議なポジション。
・味見師の文吉さん、結構太っていることが判明。

パート1から読んでいる人は既に犯人を知っているわけで、波之進殺しの犯人がなかなか捕まらなくて、もどかしいことこの上ない。

・『フォーク』『ケイク』『ばにら』『バター』が出てくる。さて、どんな『ケイク』が食べられるのでしょうか。8巻を楽しみに待ちましょう。


隠密 味見方同心(七) 絵巻寿司 (講談社文庫)

隠密 味見方同心(七) 絵巻寿司 (講談社文庫)




隠密 味見方同心(七) 絵巻寿司 (講談社文庫)

隠密 味見方同心(七) 絵巻寿司 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/01/13
  • メディア: Kindle版



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『仁義なき宅配』を読んだ [読書]

・横田増生著

・2015年頃までの宅配便業界を、主にヤマト運輸、佐川急便、日本郵便について書いている。それぞれの成り立ち、現在の立場と問題点などを多くの資料と潜入取材によってあぶり出す。

・タイトルに惹かれた。名付けが秀逸。

・筆者は佐川急便の長距離トラックに乗ったりヤマト運輸のクロノゲートでアルバイトしたり、かなり体を張っていて感心する。取材拒否されて、それならばとクロノゲートでアルバイトする横田氏。それがヤマト運輸広報に知られると『まぁ、さまざまなルートで取材しています』と涼しく答える件が痛快。
・つい先日も、改姓までしてユニクロにアルバイトとして長期潜入取材している。これもまた本になるのかな。

週刊文春のユニクロ潜入取材レポが「ガチ」と話題に ユニクロから訴えられたジャーナリストが改名してバイトしてみた(ねとらぼ)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1611/30/news142.html

ユニクロに1年潜入取材してみた!(週刊文春web)
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6837

・そういえば佐川急便事件(1992年)とか、クロネコヤマトクール宅急便常温仕分け事件(2013年)とか、日本郵便とペリカン便統合に伴う遅配・大混乱事件(2010年)とかあったなぁ。宅配業界の事件は大抵記述されている。
・最近も佐川急便駐車違反身代わり出頭事件があった。

・yogiさんはヨドバシ・ドット・コムのエクストリームサービス、アマゾン・ドット・コムの当日お急ぎ便などの行き過ぎた配送サービスに対して少し引いてしまっている。ここまでしてくれなくていいのに、と。当日どうしても必要であれば買いに行きますから、と。

仁義なき、熱いアマゾンの押し付け合い。すべての業者がそっぽを向いたら、アマゾンはどうするんだろう。プライムサービスをやめるのか、自社網を作るのか。なんとなく自社配送網を作る気がする。どこかを吸収して。

・今日の送料無料、当日・翌日配送、2時間毎の時間指定などという恐ろしく便利なサービスは、配送業者の超・超過労働とサービス残業、安価な外国人アルバイトによって成り立っている。恐らく労基が是正命令を出した瞬間に終了するような、砂上の楼閣のようなものだ。yogiさんは現在の過剰サービスは早晩終焉を迎えると思っている。

・非常に興味深い、面白い本だった。


仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン

仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン




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『最後の逃亡者』を読んだ [読書]

・熊谷独著。第11回サントリーミステリー大賞受賞作。
・日本からソ連に出向していた岡部は、取引を重ねるうちにソ連軍の最新潜水艦の技術顧問を引き受けるが、それは同時にソ連軍の中枢情報を知ることでもあった。軍から命を狙われることになった岡部、ソ連から亡命したかった売春婦のエレーナ、その娘アンナを連れた逃亡が始まった。。。
・崩壊直前の旧ソ連の日常がこれでもかこれでもかと描写されている。とてもおもしろい。

・長い間『読みたい本』リストに入れていて、晴れて読んだのだけれど、そもそもどうしてこの作品を知ったのかが謎。確か、潜水艦モノを読みたくていろいろ調べてたどり着いた、ような気がする。

・売春婦がフローラを"ハナコ"、ビクトリアを"カツコ"と日本人向けの源氏名をつけている、という部分はなるほど、と感心した。
旧ソ連の暗殺方法といえば、放射性物質の注入。A処理。ひえぇ。



・結末には賛否あるようですが、yogiさんはこういうのも、いいかな、と思いました。救いがない感じ。


最後の逃亡者 (文春文庫)

最後の逃亡者 (文春文庫)




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『もたない男』を読んだ [読書]

・中崎タツヤ著。

・『じみへん』『身から出た鯖』などでおなじみ中崎タツヤ氏のエッセイ。無駄をできるだけ排除し、いらないと自分で感じたものはすぐに捨てたくなるという自分の性癖のお話。
・『ボールペンのインクが減ったら軸を削る』『自分の描いた原稿を捨てる』『要らないだろうと思ってバイクのフェンダーを外したら雨の日に地獄を見たけど、これはこれと思うことにした』など、ただの断捨離とは格の違うお話が続く。

・ビッグコミックスピリッツに連載されていた『じみへん』が好きで氏の作品は10冊くらい持っているyogiさん。捨てることができず、実家で眠っている。

『本を読む時は読み終わったページを切り取ってゆく』というエピソードには共感。そこまではやらないけど、yogiさんは読み終わったら自炊して捨てちゃう。
・中崎タツヤ氏、ずっとこの人だとおもっていたんだけど、



自画像はこっちの人だった。ちょっと衝撃。




もたない男 (新潮文庫)

もたない男 (新潮文庫)




もたない男

もたない男

  • 作者: 中崎 タツヤ
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2010/11/26
  • メディア: 単行本



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『隠密味見方同心(六) 鵺の闇鍋』を読んだ [読書]

・風野真知雄著。
『美味の傍には悪がいる』でおなじみ、大江戸グルメ同心シリーズ、急展開の第六弾!!

『紅黒豆腐』
・亡くなった波之進の未亡人お静の実家、大粒屋の主人が結婚式に出席した。そこで出された豆腐は赤と黒に染められていた。慶事は紅白、弔事は黒白のはず。不審に思った主人は魚之進に真相調査を依頼する。。。
・にゃんこの麻次の取り調べが冴える!!
謎の西洋食器登場

『鵺の闇鍋』
医学塾の寮で催された闇鍋大会で塾生の一人が殺された。鍋を囲んでいた他の生徒に嫌疑がかかる。闇鍋の中には『鵺(ぬえ)の肉』とされる謎の肉が入っていた。残っていた闇鍋の鵺肉を魚之進は恐る恐る口に運ぶ。。。
・現場に残された食べ物も食べてしまう。すっかり『喰いタン』らしくなってきた。
・謎の西洋食器は"フォーク"というらしい。

『天狗卵』
・鶏卵よりも大きな謎の卵で作られる料理。店主は『神社の森で取れた天狗の卵だ』とうそぶく。時を同じくして神社の近くで少女二人が失踪し。。。
・魚之進、走るのが速い!!足の速さは波之進以上だったという。

『おかまうどん』
・葭町でうどん屋を営むおかまが殺された。おかまが作る釜揚げうどんが人気を博していた。丸川同心が犯人と目星をつけた女性が無実だと思った魚之進は独自に調査を進め。。。
葭町(今の人形町1~3丁目あたり)は陰間茶屋(今で言うゲイバー)が多くあったところだそうで。へぇ。

・相変わらずの面白さ。
・久しぶりに味見師の文吉さんが出てきて嬉しかった。ちょっぴりだけど。
・6巻だけど、作中時間ではまだ半年も経っていない。その割に魚之進の成長著しい。同心の素質があった、ということか。
・『木のフォーク』、『波之進の死の真相を隠そうとする丸川同心』など、そろそろ波之進事件も解決に向かうかな。。。
・第7巻に期待です。


隠密 味見方同心(六) 鵺の闇鍋 (講談社文庫)

隠密 味見方同心(六) 鵺の闇鍋 (講談社文庫)




隠密 味見方同心(六) 鵺の闇鍋 (講談社文庫)

隠密 味見方同心(六) 鵺の闇鍋 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/07/15
  • メディア: Kindle版



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『ザ・ロード』を読んだ [読書]

・コーマック・マッカーシー著。黒原敏行訳。ピューリッツァー賞受賞作。

・崩壊し、破滅した世界。空を覆う灰と雲で太陽はほとんど見えない。寒冷化してゆく世界で父と子は南を、海を目指す。。。
・施川ユウキの『バーナード嬢曰く、』で神林さんがしつこくオススメしていたので、読んでみました。最近のSF小説は『バーナード嬢曰く、』きっかけで読むことが多い。





・淡々と、丁寧に、抑制した筆致で父子の行動が描かれている。まるで観察日記のよう。
・或いは長大な詩のようでもある。
・法も秩序も崩壊した世界で『善き者』であろうとする父。しかしこの極限世界で生きるためには非情にならなければならない時がある。それに疑問を持つ子。果たして彼らは『善き者』であり続けることができるのか。


ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)

ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)




映画化もされている。こっちも観てみたい。


ザ・ロード スペシャル・プライス [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: Blu-ray



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『ユニバーサル野球協会』を読んだ [読書]

ロバート・クーヴァー著、越川芳明訳

・架空の野球リーグ『ユニバーサル野球協会』を作り、3つのサイコロと細かいパターンで精密な野球ゲームを楽しんでいたヘンリー。ある日チームのエースピッチャー、デイモン・ラザフォードが完全試合を達成した。ゲームの事とはいえ満たされ、有頂天になったヘンリーだったが、次の試合で悲劇が起こり、彼の心は変調を来してゆく。。。

・野球ゲームが現実を侵食してゆくSFチックな話かと思ったら、細か過ぎるルールによって、ゲームを現実のように錯覚し、ゲームの中に迷い込んでしまう男の話だった。
『笑ゥせぇるすまん』みたい。野球ゲームに熱中 → 仕事が疎かに → 仕事も、私生活もきちんとしようと決意 → 友人もできて少し現実が上向きに → 現実の生活で失敗してひきこもり再びサイコロを手にする → どーん → リーグ戦も100年を越えて、今日も一人男はサイコロを振る。。。みたいな感じ。

・最後まで没入できない作品だった。


ユニヴァーサル野球協会 (白水Uブックス)

ユニヴァーサル野球協会 (白水Uブックス)




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『合併人事 29歳の憂鬱』を読んだ [読書]

・江上剛著。

・日未子は先日合併したメガバンク、ミズナミ銀行営業部勤務の29歳。沖縄で休日を楽しんだ後お仕事を頑張って、別の銀行の輝いている女性に刺激を受けて、ルームシェアしてるヨガのインストラクターに刺激を受けて、部長と不倫して、仕事の都合で一緒にホテルに泊まってくれないのが寂しくて一気に冷めて、もう何もかもどうでもよくなって上司に秘密にしておくように言われたことを不倫相手に暴露して上司と取引先を窮地に立たせて、行内には自分が不倫していることがバレてしまったけど私は胸を張って歩いて行くわ、とりあえず今日は胸を張って早退しよう。。。

・なんだこれ。

・つまらない。ほんとダメだこれ。

・作者が考える女性が好みそうな要素: 沖縄、ダイビング、ヨガ、高級ホテル、高級レストラン
・作者が考える男性が好みそうな要素: 銀行合併、部内の権力闘争、不倫
・男女ともに興味を持ちそうな要素を入れまくったらよくわからないものになってしまった、という作品。
・ タイトルからてっきり合併前の銀行間の綱引きみたいなお話を想定していたので、予想と違いすぎて失望したというのも、ある。

・ルームシェアしているヨガインストラクターのヒロミちゃんが尋常じゃないくらい優しい。悟っているからだろうか。彼女にはもったいないルームメイトだった。

・女性の29歳。仕事、結婚など、いろいろ岐路に立つお年ごろ、ということなのだろうけど、仕事は適当、そもそも結婚相手恋人もいなくて不倫相手に不満をぶつけて最後は無断早退で終わるという、『なっちゃいけない』見本のようなお話だった。

・あまりおすすめはしませんが、『あ、あれ読んだの?ひどいよねー』という、B級映画を観た後の盛り上がりは楽しめるので、読書グループで回し読みするといいかもしれません。


合併人事―二十九歳の憂鬱 (幻冬舎文庫)

合併人事―二十九歳の憂鬱 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 江上 剛
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/08/10
  • メディア: 文庫



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『ロスト・ケア』を読んだ [読書]

・葉真中顕著。第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

・40人を超える要介護老人に対する殺人容疑で死刑判決を受けた『彼』。彼はなぜ殺人を犯したのか、そして殺された老人の遺族、検事、介護担当者はその時。。。
・物語は犯人である『彼』が死刑判決を受けるプロローグから始まり、事件の起きてゆくさまを遡って描いてゆく。疲弊する社会、そこに希望は描かれていない

・検事の大友、介護企業の営業部長佐々木、介護の現場で働く斯波、3人共ほぼyogiさんと同年代だ。団塊ジュニア世代。

・中越地震と東日本大震災が出てくる。そう、中越地震の時点で『原発事故は発生する』ことはわかっていたはずなのだ。そして高齢化社会が発生することはわかっていたはずなのだ。確か小学校6年の社会の教科書にも書いてあった気がする。30年前に。

・介護疲れ、犯罪の高齢化、高齢者をターゲットにした犯罪、特養難民。。。高齢化社会の問題がひたするつめ込まれている。
・それでも犯人を登場させる件が葉真中氏らしいなぁ、と思った。ばっちり騙された。うまいなぁ。

・そういえば最近危険ドラッグ濫用のニュース聞かないね。事件やニュースは消費され、忘却されてゆく。

・現代社会の問題を鋭く描く一冊。ミステリーとしても楽しめます。とてもおすすめ。


ロスト・ケア (光文社文庫)

ロスト・ケア (光文社文庫)




ロスト・ケア (光文社文庫)

ロスト・ケア (光文社文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2015/02/20
  • メディア: Kindle版



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『監督・選手が変わってもなぜ強い?~北海道日本ハムファイターズのチーム戦略』 [読書]

・藤井純一著。

・日本ハムファイターズ社長を2012年まで続けた藤井純一氏がファイターズの経営について語ります。
大学の一般教養課程(って今あるんだっけ?)の"スポーツビジネス概論"を読んでるみたいだった。
戦術、用兵的な話は全く出てこない。『あの時はどの選手がこうなってて~』みたいな話も全く、ない。スポーツとしての野球の話はほとんど出てこない。あくまでもビジネスの話だ。経営側の人だから当然といえば当然。
・ファイターズが導入して、チーム運営の柱となっているBOS(Baseball Operation System)の話しもほんのちょびっとだ。yogiさんここらへんをもっと知りたかったんだけど。

・だから本書のタイトルもちょっと偽りありで、『チーム戦略』ではなく『経営戦略』とすべきかと。

・ビジネス書として大変おすすめ。特に営業の人とかは、お仕事をする姿勢を考え直すきっかけになるという意味で、参考になるのでは。

一冊読むお時間がない方は、こちらを読むとよろしいかと。概ね同じことが書いてあります。

タグ:藤井純一氏(ベースボールチャンネル)
http://www.baseballchannel.jp/tag/%E8%97%A4%E4%BA%95%E7%B4%94%E4%B8%80%E6%B0%8F/





監督・選手が変わってもなぜ強い?~北海道日本ハムファイターズのチーム戦略~

監督・選手が変わってもなぜ強い?~北海道日本ハムファイターズのチーム戦略~

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/11/20
  • メディア: Kindle版



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『教団X』を読んだ [読書]

・中村文則著。
・戦後間もなく生まれた宗教団体。そこにいた二人の男、松尾と佐渡は数奇な運命を辿り、そして現代、二人はそれぞれ別の宗教団体を設立していた。公安は佐渡の教団を"教団X"と呼び危険視していた。そして。。。

長い、長い、570ページ。しかもハードカバー。通勤時に持ち歩くのが大変。
・仏教観、死生観、宇宙観についてはなるほどなぁ、と感じる部分があった。
・作者の書きたかったことに合わせてストーリーが作られている感じ。知ったこと、言いたいことを教祖の言葉として、信者の体験として書いているけれども、参考文献を咀嚼しきれていない感じがする。

・新興宗教団体と現代日本で発生するテロ。こう書くとミステリーとか、アクションモノとか、刑事小説を想起するけど、ストーリーは前述の通りただの容れ物で、9割近くは登場人物の述懐に割かれている純文学路線。なのでストーリーや、辿り着く結末はチープなものだ。

・知人から『おもしろいらしいよ』と言われてなんの予備知識もなく読み始めてしまい、途中で『この本最後までこんな感じなのかな』と思ってレビューを数件見たら、なるほど最後までこんな感じらしいと知ったわけで、まぁもう100ページ位読んじゃったし、最後まで読もうか、となったわけです。

・エンタメ小説向きの設定なのに、そうなってないのです。

エロい。結構エロい。

・不思議と読みやすい。
・yogiさん『子育て侍』氏が好きだ。

・こんな作品をベストセラーにしてしまう(yogiさんの手に取らせてしまう)マーケティングが素晴らしいと思った。『アメトーーク!』で紹介されたそうですね。さすが人気番組は影響力が違いますなぁ。


教団X

教団X




教団X (集英社文芸単行本)

教団X (集英社文芸単行本)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: Kindle版



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『シークレット・レース ツール・ド・フランスの知られざる内幕』を読んだ [読書]

タイラー ハミルトン、ダニエル コイル著、児島修訳。
・かつてUSポスタルチームに所属し、伝説の男、ニール・アームストロングと共にツール・ド・フランスを始めとする自転車ロードレースで一時代を築いたタイラー・ハミルトン。しかし彼らの驚異のスピード、登坂能力はドーピングによるものだった。テストステロン、EPO(エリスロポエチン)、血液ドーピング。。。自転車レース界に蔓延していた(している?)ドーピングについて告白する。

ヘマトクリット値(血液中の血球濃度)を50%に"自然に見えるように"近付け、ロードレーサー向けの体格を作ることが勝利への道。検査に通るのであれば、なんでもする。勝利のために。
・作品後半になると、『もうEPOくらいはみんな打ってるから解禁しちゃってもいいんじゃない?』とか感じ始めている自分がいた。

"僕は薬を飲み、そしてそれは効いた。僕は速くなり、調子も格段によくなった。肉体だけではなく、気持ちも上向きになった。(P92)"

・タイラー・ハミルトン氏の告白を、ダニエル・コイル氏が聞き取り、各方面を再取材し、改めて一人称で書き直す。この手法がピッタリとハマッて、読みやすく、真実味と迫力がある作品に仕上がっている。劣化した血液を注入された時の狼狽の仕方とか。あと、翻訳が大変読みやすくて良かった。どれをとっても秀逸。

・自転車レースに命、名誉、人生、、、自分が持っているものを全て賭け、それでも手が届かない時に、諦めるのではなく、ドーピングを選んだ男達の話だ。勝利のために、必要なことはなんでもやるのだ。

・ランス・アームストロングがかなりの悪漢として描かれているんだけど、実際のところはどうだったんだろう。あと、彼がシェリル・クロウと付き合ってたなんて知らなんだよ。

・タイラー・ハミルトンとランス・アームストロング。ロードレース界の頂点にいた二人を中心にした、自転車レースに翻弄される人間を描いた、青春スポーツ小説のようだ。爽やかさもあり、裏切り、失意、逆転もある。

・現在のロードレース界は『パニアグア(Pan y Agua=パンと水だけ、つまりドーピングをしていないこと)』で、クリーンなんだろうか。ロードレースに限らず、他のさまざまなスポーツも。

・大変におすすめです。





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『インドクリスタル』を読んだ [読書]

・山梨県で高性能振動体となる人工水晶製造している藤岡は、人工水晶の核となる種水晶の買い付けにインドに向かった。そこで出会った高品質な水晶を獲得すべく現地人と交渉してゆく。そこで出会ったロサというアウトカーストの少女に聡明さを感じた藤岡はなんとか彼女を救い出したいと考える。。。
・先端技術に使用される水晶を巡ってインドの小さな部族の村で繰り広げられる物語。モチーフが『工業用水晶』っていうだけでもう面白そう
・篠田節子の小説は(まだ2作しか読んでないけど)、結構ダイナミックに時間が経過する。半年とか、2年とか。
・インドって、ここまで暗黒大陸なのか。まぁインドに限らず海外でビジネスを進めようとするのは大変だなぁ。yogiさんも気を付けよう。

・『普通の日本人の感覚を持ったインド人』が出てこない。いい人そうな人も平気で怠け、裏切り、脅迫する。

・最終章がかなり駆け足な感じ。これは以前読んだ『ブラックボックス』もそんな感じだったので、おそらく作風なのでしょう。

・インド少女ロサ、彼女は本作のみで退場なのかなぁ。悪魔的な魅力を持つ天才少女。彼女が成り上がっていく中編とか、読んでみたいなぁ。


インドクリスタル

インドクリスタル




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